ニーチェの言葉(『脳には妙なクセがある』(池谷裕二/著)より)。池谷裕二は、脳だけではなく身体の重要性を説いている。その語りにぴたりと合ったニーチェの有名な言葉が、最後のほうで引用されている。
ブレーズ・パスカルの言葉(『意識は傍観者である』(デイヴィッド・イーグルマン/著)より)。パスカルの言葉を引用したあとで、著者イーグルマンは、人間が「見ることができない」ものを、さらに付け加えた。
「衝動」と「理性」に関するウィリアム・ジェームズの言葉(『やわらかな遺伝子』(マット・リドレー/著)より)。その言葉を引用している『やわらかな遺伝子』は、人間の本性とは何か、長年にわたる「生まれか育ちか」論争に対して「生まれは育ちを通して」と主張している本。
V・S・ラマチャンドランの言葉(『脳のなかの幽霊』より)。私たちは「観察者」ではなく、「宇宙の事象の一部」だ。そのようなことを語ったラマチャンドランの言葉。
リチャード・ファインマンの言葉(『脳のなかの幽霊、ふたたび』(V・S・ラマチャンドラン/著)より)。この言葉は、意識にまつわる考察が行われた最終章のラストで引用された。「意識をもった原子、好奇心をもった物質」。詩的に綴られたリチャード・ファインマンの言葉。
「ふしぎだと思うこと これが科学の芽です」と始まる朝永振一郎の言葉(『重力とは何か』(大栗博司/著)より)。その言葉を引用している『重力とは何か』は、重力の「ふしぎ」を浮き彫りにした本。
「私たちのなかには、空っぽの部屋がいくつかある」と始まる村上春樹の言葉(『意識をめぐる冒険』(クリストフ・コッホ/著)より)。その言葉を「序」で引用したコッホは、「私のなかにも、忘れられていた部屋がいくつかある」と綴り、そのいくつかが自身の「意識をめぐる探求」に関係していると語る。
ルイ・パスツールの言葉(『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一/著)より)。「DNAの二重ラセン構造の発見」にまつわる「疑惑」が描かれるなかで、パスツールの言葉は引用された。
リチャード・ドーキンスの言葉(『虹の解体』より)。「あまりに身近にありすぎて麻痺してしまった感覚がある」。そのようなことを語ったリチャード・ドーキンスの言葉。