科学本の言葉–18–(福岡伸一の言葉)
「今の私は、昔の私とは物質的にはすっかり別人になっている。けれどもかろうじて記憶だけが今と昔をつないでいる。自己同一性のよすがはこの儚い記憶だけなのだ。」――福岡伸一
福岡伸一(著)
上記の言葉が記されているのは、『生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見』。この本は、「週刊文春」の連載エッセイをまとめたもの。記憶の話題をはじめ、多彩な話題で楽しませるエッセイ集。
「まえがき〜あとがき」を通して描かれた〝物語〟は、記憶をテーマにした良質の短編小説のようだ。
上記の言葉は、『「記憶」の書店』というエッセイにある。
【単行本】
生命と記憶のパラドクス
- 著 者:
- 福岡伸一
- 出版社:
- 文藝春秋
初投稿日:2017年01月21日最終加筆:2017年09月07日