おすすめ本
自己とは何かを免疫学の観点から考えてみたい方におすすめの本
- 著 者:
- 多田富雄
- 出版社:
- 青土社
ベストセラーとなった多田富雄の代表作。免疫学的な「自己」と「非自己」について論じ、また、個体の生命というその全体性に光を当てている。
素粒子物理学の一般書を好んで読んでいる方におすすめの本
- 著 者:
- 橋本幸士
- 出版社:
- 講談社
「この宇宙のすべてはたった一つの数式で書かれている」ことを伝える一冊。数式を「読む」という解説がおもしろい。とくに、物理学が好きな高校生におすすめ。
免疫学や生命科学の研究に興味がある方におすすめの本
- 著 者:
- 坂口志文/塚﨑朝子
- 出版社:
- 講談社
制御性T細胞の発見者である坂口志文が、自身の研究の歩みを臨場感あふれる筆致で綴っている。研究者の仕事が垣間見える一冊。
ゲノムに関する知識を一般レベルで深めたい方におすすめの本
- 著 者:
- 本庶佑
- 出版社:
- 講談社
進化の観点に立ちつつ生命観を描き出し、またゲノム工学の技術も一般向けに詳述している、読み応えのある一冊。
免疫の進化に興味のある方におすすめの本
- 著 者:
- 橋本求
- 出版社:
- 晶文社
自己免疫疾患はなぜ起きるようになったのか。時空を超えてつながる、進化の観点からの論考が興味深い。
免疫にまつわる読ませる物語をお探しの方におすすめの本
- 著 者:
- ダニエル・M・デイヴィス
- 出版社:
- NHK出版
免疫にまつわる探究をした数多の科学者たちの挑戦を、読み応えのある物語に仕立てあげている。
免疫の一般向け入門書としておすすめの本
- 著 者:
- 審良静男/黒崎知博
- 出版社:
- 講談社
本書は、「免疫反応の流れがよくわかるように」解説している。100ページ程度で免疫反応の流れを大まかに把握できる。
「時間の知覚」に興味のある方におすすめの本
- 著 者:
- オリヴァー・サックス
- 出版社:
- 早川書房
本書は、知覚、記憶、意識といった、さまざまな角度から人間の本質を探究する一冊で、10篇のエッセイからなる。
ミラーニューロンを一般レベルで詳しく知りたい方におすすめの本
- 著 者:
- ジャコモ・リゾラッティ/コラド・シニガリア
- 出版社:
- 紀伊國屋書店
ミラーニューロンの発見者が、解剖学的・機能的な記述と豊富な実験データを交えながら、ミラーニューロンの発見とその意味合いを一般向けに詳しく解説。
超大質量ブラックホール(巨大ブラックホール)観測の話題に興味がある方におすすめの本
- 著 者:
- 本間希樹
- 出版社:
- 講談社
電波天文学の研究史的な話題と技術的な話題とがバランスよく盛り込まれている『巨大ブラックホールの謎』(本間希樹)をオススメ。
「こころ」の脳科学の基礎知識を〝要領よく〟得たい方におすすめの本
- 著 者:
- 櫻井武
- 出版社:
- 講談社
こころ、情動、感情、こうしたことについて考えるための、さまざまな脳科学の知見を得ることができる『「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」』(櫻井武)をオススメ。
ブラックホールのまわりで生じる現象について〝一般レベルで学びたい〟方におすすめの本
- 著 者:
- 福江純
- 出版社:
- 恒星社厚生閣
難しいことを丁寧に解説している『ブラックホールは怖くない?』『ブラックホールを飼いならす!』(福江純)をオススメ。
ブラックホールのイメージを〝効率よく〟とらえたい方におすすめの本
- 著 者:
- 大須賀健
- 出版社:
- KADOKAWA
「とにかくやさしいブラックホールの本を」という依頼のもとに書かれた、やさしい入門書『ブラックホールをのぞいてみたら』(大須賀健)をオススメ。
超新星爆発(超新星)を知りたい方におすすめの本
- 著 者:
- 田中雅臣
- 出版社:
- ベレ出版
超新星爆発の研究の歴史から最前線の研究まで、超新星爆発の知見(一般レベル)を見渡せる『星が「死ぬ」とはどういうことか よくわかる超新星爆発』(田中雅臣)をオススメ。
快感の脳科学に興味のある方におすすめの本
- 著 者:
- デイヴィッド・J・リンデン
- 出版社:
- 河出書房新社
専門的な解説と読み物としてのおもしろさを兼ね備えた読み応えのある本『快感回路』(デイヴィッド・J・リンデン)をオススメ。
神経科学を一般書レベルで学びたい方におすすめの本
- 著 者:
- デイビッド・J・リンデン
- 出版社:
- インターシフト
文庫版の書名は『脳はいいかげんにできている』。前半部分でしっかりと神経科学の基礎を解説し、その後で、「感覚と感情」「記憶と学習」「愛とセックス」「睡眠と夢」「宗教」といったテーマを論じていく。
「意識」を脳科学にもとづいて考えてみたい方におすすめの本
- 著 者:
- アントニオ・R・ダマシオ
- 出版社:
- 講談社
文庫版の書名は『意識と自己』。「ソマティック・マーカー仮説」で世界的に知られている神経学者ダマシオが、意識とは何か、意識はどのように構築されるのかを、自己に焦点をあて、オリジナルの用語を導入して独創的に描き出している。
共感覚を〝網羅的に〟知りたい方におすすめの本
- 著 者:
- リチャード・E・サイトウィック/デイヴィッド・M・イーグルマン
- 出版社:
- 河出書房新社
多種多様な共感覚の事例を網羅的に紹介し、共感覚の神経基盤を考察する『脳のなかの万華鏡』(リチャード・E・サイトウィック/デイヴィッド・M・イーグルマン)をオススメ。
「重力レンズ」の一般向けの入門書としておすすめの本
- 著 者:
- 二間瀬敏史
- 出版社:
- 河出書房新社
重力波と重力レンズを主題とした『重力で宇宙を見る』(二間瀬敏史)をオススメ。本書の第7章から第10章〝約70ページ〟で、重力レンズを解説。重力レンズを用いてどのようにして「宇宙のダークサイド」に迫ろうとしているのかを知ることができる。
数学への興味を喚起する本をお探しの方におすすめの本
- 著 者:
- 森田真生
- 出版社:
- 新潮社
身体をキーワードにして、「数学とは何か」「数学とは何であり得るか」を探究する『数学する身体』(森田真生)をオススメ。著者が光を当てたのは、「数学を通して「心」の解明へと向かった」数学者・岡潔。
記憶の脳科学〝入門書〟としておすすめの本
- 著 者:
- 井ノ口馨
- 出版社:
- KADOKAWA
脳科学の研究史を辿り、脳科学の基礎知識を伝授し、そして分子脳科学によって明らかにされてきた「記憶研究のフロンティア」を伝えた『記憶をあやつる』(井ノ口馨)をオススメ。
「人間や自己について」思索している学生におすすめの本
- 著 者:
- 井ノ口馨
- 出版社:
- 岩波書店
「脳科学、記憶研究」へ「若い俊才たち」を招待する『記憶をコントロールする 分子脳科学の挑戦』(井ノ口馨)をオススメ。
睡眠と記憶のかかわりを脳科学に基づいて考えてみたい方におすすめの本
- 著 者:
- ペネロペ・ルイス
- 出版社:
- インターシフト
〝脳で起きている凄いこと〟を約100ページにまとめた『眠っているとき、脳では凄いことが起きている 眠りと夢と記憶の秘密』をオススメ。(この本は約200ページ)
細胞膜という境界を通して、生命の巧妙な仕組みを眺めてみたい方におすすめの本
- 著 者:
- 永田和宏
- 出版社:
- 新潮社
「閉じつつ、開いて」いる細胞膜。生命は、「閉じつつ開く」という困難をどのように克服し、細胞レベルでの恒常性を維持しているのか。このことを論じている『生命の内と外』(永田和宏)をオススメ。
脳の適応力のすごさ、潜在力、不可思議さを感じたい、物語が好きな方におすすめの本
- 著 者:
- オリヴァー・サックス
- 出版社:
- 早川書房
長年にわたり読み継がれてきた、脳神経科医オリヴァー・サックスの傑作。さまざまな困難や身体的変化に直面した有機体(人間)が、その状況に適応し、自らを再構成していくことをテーマにした七つの物語。
素粒子物理学、とくに加速器を用いた実験に興味がある方におすすめの本
- 著 者:
- 多田将
- 出版社:
- イースト・プレス
加速器を用いたニュートリノ実験の紹介を軸にして、「素粒子物理の最前線」を高校生に伝える『すごい実験』(多田将)をオススメ。生徒からのたくさんの質問に答えながら進められる、素晴らしい授業を体験できる。
ユニークな宇宙講義を〝聞きたい〟方におすすめの本
- 著 者:
- 多田将
- 出版社:
- イースト・プレス
笑いを交えたユニークな語り口のなかに、著者の科学への真剣さが垣間見える『すごい宇宙講義』(多田将)をオススメ。全4回の連続講演を元にした、臨場感あふれる、〝聞かせる〟宇宙講義。
生物という〝複雑なもの〟はどのようにして存在するに至ったのか。リチャード・ドーキンスの見解を知りたい方におすすめの本
- 著 者:
- リチャード・ドーキンス
- 出版社:
- 早川書房
著名なドーキンスが進化をどのように考えているのかがよくわかる『盲目の時計職人 自然淘汰は偶然か?』(リチャード・ドーキンス)をオススメ。
元素の起源や星が輝く仕組みに興味がある方におすすめの本
- 著 者:
- マーカス・チャウン
- 出版社:
- 無名舎
好奇心をそそる、壮大な、しかし難解なテーマを、やさしく解説し、読ませる物語に仕上げている『僕らは星のかけら 原子をつくった魔法の炉を探して』(マーカス・チャウン)をオススメ。
〝重力波天文学の世界を覗き見たい〟という方におすすめの本
- 著 者:
- ジャンナ・レヴィン
- 出版社:
- 早川書房
歴史的発見を成し遂げたLIGOに関わった人々の素顔を、重力波の検出に魅せられた科学者の素顔を、丹念な取材に基づいて描き出した『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』(ジャンナ・レヴィン)をオススメ。