「こころ」はいかにして生まれるのか
著 者:
櫻井武
出版社:
講談社
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「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた
著 者:
橋本幸士
出版社:
講談社
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免疫の意味論
著 者:
多田富雄
出版社:
青土社
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ブラックホールをのぞいてみたら
著 者:
大須賀健
出版社:
KADOKAWA
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これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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皮膚感覚と人間のこころ
著 者:
傳田光洋
出版社:
新潮社
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ブラックホールの〝おもしろい読み物〟をお探しの方におすすめの本

ブラックホール
著 者:
マーシャ・バトゥーシャク
出版社:
地人書館
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まず、著者の言葉を紹介したい。

「半世紀以上にわたり、一握りの物理学者が流れに抗して、ブラックホールのアイデアを押し進めていった。…略…。いまここに、ブラックホールの認知に向けた、失望や機知、爽快、そして時にはユーモアのある戦いの物語をお届けする。本書は、ブラックホールの解説書でもなければ、天文学の最新の発見や理論的発見を報じるものでもない。アイデアの歴史書である」

本書の魅力は、ブラックホール研究史にその名を刻む〝あまたの科学者〟の研究エピソードを、その人物像を丹念に描きながら紹介しているところ。また、たくさんの科学者が登場するにもかかわらず、本文は221ページと、適度なボリュームであるのもよい。(索引、参考文献などを含めて279ページ)

適度なボリュームの本というのは、入門書としても最適だ。とくに、〝難しい物理の話ばかりの本は苦手だ〟という方なら、科学史からブラックホールにアプローチするのがよいと思う。

もちろん、ブラックホールというテーマそのものが難解なので、難しい物理の話も出てくる。出てくるけれど、たとえ、その物理の話がわからなくても、おもしろく読み進めることができる本だ。わからないものはわからないままに、どんどん読み進めてしまえば、物語として、きっと楽しめる。そして、読み終えたときには、ブラックホールのイメージが自分のなかに宿っているにちがいない。

〝読書を楽しんでいるうちに、ブラックホールのイメージが宿る〟 本書の魅力を標語的に言えば、そんな感じだろうか。適度なボリューム(本文221ページ)で、あまたの科学者の物語を巧みに描き出した、著者の手腕が光る一冊だ。この本の内容や雰囲気などは、書評ページを。

初投稿日:2016年12月14日

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