ブラックホールの情報問題(及びそれに関連する物理)に興味がある方におすすめの本
ブラックホール戦争
- 著 者:
- レオナルド・サスキンド
- 出版社:
- 日経BP社
「ブラックホールの情報問題」に興味がある方のみならず、ブラックホール、一般相対性理論、量子力学、超弦理論(超ひも理論)、これらに興味をもって読書をしてきた方に、おすすめしたい本だ。
詳細な内容に踏み込んで言えば、「反ド・ジッター空間(ADS)」を一般向けに丁寧に解説している本をお探しの方にもおすすめしたい。もちろん、「ホログラフィック原理」を知りたい方にもおすすめだ。おすすめする理由は、驚くほど丁寧な解説をしている本だから。
驚くべき丁寧な解説書。これは、ちょっと言い過ぎかもしれない。でも、そんなふうに書いてみたくなるほど丁寧な解説だ。
500ページを超える本で、難解なものを私たち一般読者が理解できるように心を配り、数式での解説ではなく、最初から最後まで丁寧に丁寧に解説し続けるというのは、著者も執筆において忍耐力を必要としたのではないか? そんなことを思わせる本だった。
丁寧な解説書ではあるが、入門書だとは思わない。ブラックホール、一般相対性理論、量子力学、超弦理論(超ひも理論)にすでに興味をもっていて、その一般向け解説書を読んできた方におすすめしたい。『ブラックホール戦争』という書名によって、まだこの本に出会えていない方もいるのでは?
内容など本書の雰囲気は書評ページを。
初投稿日:2017年01月12日