夢を叶えるために脳はある
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
No image
進化しすぎた脳
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
No image
単純な脳、複雑な「私」
著 者:
池谷裕二
出版社:
講談社
No image
意識の川をゆく
著 者:
オリヴァー・サックス
出版社:
早川書房
No image
これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
No image
快感回路
著 者:
デイヴィッド・J・リンデン
出版社:
河出書房新社
No image

宇宙のはじまりの星はどこにあるのか

書籍情報

【メディアファクトリー新書】
No image
著 者:
谷口義明
出版社:
メディアファクトリー
出版年:
2013年4月

観測天文学者が、星や銀河、深宇宙探査、望遠鏡などを解説する

「はじまりの星」(初代星、ファーストスター)は、「深宇宙」に潜んでいるはず。観測天文学者である著者は、この初代星を長年探し続けている。本書は、深宇宙探査、それに用いられる望遠鏡、観測手法などを解説している。また、星と銀河の解説もあり、このなかの一部として「はじまりの星」の詳細が述べられている。

深宇宙探査。たとえば「すばる・ディープ・フィールド」という観測計画の話題がある

「深宇宙探査」と名付けられるのは、「だいたい地球から100億光年以上離れた場所を観測する際」であることが多いそうだ。本書でいう「深宇宙」とは、この意味で用いられている。著者は2002年に「すばる・ディープ・フィールド」という深宇宙の観測計画に参加していた。「すばる」とは、日本が誇る「すばる望遠鏡」のことで、ハワイ島のマウナケア山の山頂に設置されている。第1章は、著者がこの観測計画のため、すばる望遠鏡に向かうところからはじまる。本書には、こうした観測当時のエピソードがある。

「星の誕生と死」を解説する。このなかで「はじまりの星」についての詳細が述べられている

初代星は恒星だが「太陽と似たような星を想像してはならない」という。太陽は「赤い炎をまとった恒星」だが、初代星は「太陽よりも100万倍明るい「青い光」を放つ恒星」だと考えられている。構成物質も異なる。太陽は「重元素」を含むが、初代星は「水素とヘリウム」だけで構成されている。「星の誕生と死」が解説されるなかで、初代星のこうした特徴が述べられている。また、星を調べる観測技術「分光観測」も紹介されている。

さまざまな望遠鏡が登場

「すばる望遠鏡」「ハッブル宇宙望遠鏡」「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」「30m望遠鏡(TMT)」など、望遠鏡の話題も豊富。

ひとこと

初代星(ファーストスター)はあくまで話題のひとつ。

初投稿日:2014年10月30日

おすすめ本

著者案内

レビュー「著者案内:橋本幸士」のメイン画像「著者案内:本庶佑」の画像「著者案内オリヴァー・サックス」の画像「デイヴィッド・J・リンデンの本、どれを読む?」メイン画像「デイヴィッド・イーグルマンの本、どれを読む?」メイン画像「井ノ口馨の本、どれを読む?」メイン画像「櫻井武の本、どれを読む?」メイン画像「多田将の本、どれを読む?」メイン画像「リチャード・ドーキンスの本、どれを読む?」メイン画像「福岡伸一の本、どれを読む?」メイン画像「傳田光洋の本、どれを読む?」メイン画像「マイケル・S.ガザニガの本、どれを読む?」メイン画像「アントニオ・R・ダマシオの本、どれを読む?」メイン画像「池谷裕二の本、どれを読む?」メイン画像「リサ・ランドールの本、どれを読む?」メイン画像「ジョゼフ・ルドゥーの本、どれを読む?」メイン画像「V.S.ラマチャンドランの本、どれを読む?」メイン画像「村山斉の本、どれを読む?」メイン画像「大栗博司の本、どれを読む?」メイン画像

テーマ案内