素粒子論のランドスケープ
書籍情報
【単行本】
- 著 者:
- 大栗博司
- 出版社:
- 数学書房
- 出版年:
- 2012年4月
著者がさまざまな媒体で執筆した科学解説記事をまとめたもの
本書の体裁は横書きで約300頁。目次では各章(各記事)ごとに難易度が「☆」印でつけられている。全20章のうち、12の章が難易度☆「高校生や文科系の学部学生程度を念頭において書いた読み物」、5つの章が難易度☆☆「理科系の学部学生が気楽に読める読み物」、3つの章が難易度☆☆☆「数式が遠慮なく出てくる解説記事」という配分。当然ながら、著者の専門である超弦理論の記事が多く、さまざまな難易度で超弦理論の解説を読むことができる。
青木秀夫との対談。ディビッド・グロスとの対談。村山斉とリサ・ランドールとの鼎談
本書は難解な解説記事もあれば、物理学者同士の対談や鼎談もある。「物性物理学理論」を専攻する青木秀夫と、「素粒子理論」を専攻する著者との対談は、専攻によって価値観が異なることを浮き彫りにする。「多様性と統一」という価値観の違いがありながら、理論において「技術的にオーバーラップ」があり、そこには緊張感と協力関係があるようだ。この対話は3時間にわたり、ボリュームのある内容となっている。
ひとこと
本書の記事が掲載されたのは専門の雑誌ばかりなので、同著者の新書のようなやさしい解説とは異なる。
初投稿日:2014年09月08日