脳はなにかと言い訳するーー人は幸せになるようにできていた!?
書籍情報
【新潮文庫】
- 著 者:
- 池谷裕二
- 出版社:
- 新潮社
- 出版年:
- 2010年6月
多彩な話題で脳の特性を浮かび上がらせる、脳研究者によるエッセイ
本書は、各章ごとに「脳はなにかと○○する」というテーマを掲げ、脳のさまざまな特性を浮かび上がらせるエッセイ。タイトルになった「脳はなにかと言い訳する」のほか、「脳はなにかと思い込む」「脳はなにかとやる気になる」などの見出しがある。
記憶、ストレス、恋愛、ダイエット、アルツハイマー病、オーダーメイド医療、ニューラル・プロステティクス(神経補綴学)など、話題は多岐にわたる。
各章は2部構成で、まず、『VISA』誌などに寄稿した著者のエッセイが掲載され、その後でエッセイを掘り下げる内容が追記される。
著者は「はじめに」で、「無意識を知ることは、脳を知ることの醍醐味でもあります。この本のテーマである「脳はなにかと○○する」とは、無意識の世界を皆さんと一緒に探検しようという試みです」と述べている。脳の真の活動は、わたしたちの広大な無意識のなかにこそ潜んでいるようだ。
単行本は、2006年に祥伝社より刊行された。
ひとこと
気になるテーマを拾い読みする、そんな読み方もできる。
初投稿日:2014年11月20日