2025年3月に当サイトに追加した書評
2025年3月に追加した書評をまとめてお知らせします。
『「生命の40億年」に何が起きたのか 生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅』(林純一)
「生命の基本単位はゲノムである」という生命観を論じ、生命の40億年を概観して、「ヒトたらしめるもの」とは何かを考察する。
『ダマシオ教授の教養としての「意識」 機械が到達できない最後の人間性』(アントニオ・ダマシオ)
意識にまつわる見解は科学者によってさまざまだが、著者ダマシオは、脳を中核とする神経系のみで考えるのではなく、身体も重要視している。すなわち、身体と神経系は直接相互作用を行う一体のものであるという視点から、論が展開される。
『SF脳とリアル脳 どこまで可能か、なぜ不可能なのか』(櫻井武)
SF作品に登場するテーマとして、サイボーグ、電脳化、意識のコピー、人工冬眠やコールドスリープ(冷凍睡眠)、記憶の書き換え、時間旅行、脳の潜在能力、眠らないヒト、心をもつAI、を取り上げている。これらのテーマを切り口として、運動のメカニズム、視覚、冬眠、記憶、睡眠など脳にまつわる多彩な知見を伝え、また、意識、心、時間についての考察を行っている。SF作品の紹介もある。
追加した書評は、以上です。
アントニオ・ダマシオの意識の論考はとても面白いです。当サイトでは、ダマシオの意識の本としては、『意識と自己』(単行本書名『無意識の脳 自己意識の脳』)をおすすめしています。
今回紹介した『ダマシオ教授の教養としての「意識」』は、これまでの著書に比べてページ数が少ないので(約200ページ)、手に取りやすいと思います。著書は読み進めやすいとは言えませんが、ダマシオは意識研究において世界的に知られている科学者ですので、意識に興味をもったら必読といえる著者の一人です。
アントニオ・ダマシオと櫻井武は、著書のまとめも作っています。