2024年9月に当サイトに追加した書評
2024年9月に追加した書評をお知らせします。
『やさしくわかる!文系のための東大の先生が教える重力』(監修:松尾泰)
重力に関する話題を広く見渡せる「超入門書」。先生と生徒の顔のイラストを用いての対話形式で解説している。一つ一つの話題には深入りしない。全体的にイラストが豊富で、1ページあたりの文字量はかなり少ない。重力をテーマにした一般書を読んだことのない方が手にとる一冊。
『時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか』(山田克哉)
アインシュタインの相対性理論を一般レベルで詳しく解説。テンソルも紹介している。ポピュラーサイエンスの本で一般相対性理論が紹介されるとき、それなりの紙面を割いて「テンソル」が説明されることはあまりないので、どのようなものか〝垣間見たい〟という人にとっては手にとる価値のある本と言えるかもしれない。原始重力波の観測にまつわる話題もある。
以上2冊が、9月にアップした書評です。
8月に『重力のからくり 相対論と量子論はなぜ「相容れない」のか』(山田克哉)を読んだのをきっかけに、同著者の「からくりシリーズ」を少しずつ読んでいこうと思っているところです。
重力は、ずいぶん前に『重力とは何か』(大栗博司)を読んでからずっと興味を引かれている読書テーマのひとつ。その時からいつか読もうと思いつつずっと後回しにしてきた本が、『磁力と重力の発見』。全3巻という大部の書なので後回しにしてきましたが、今月(10月)、『磁力と重力の発見1 古代・中世』を読む予定です。もしかすると、「2 ルネサンス」「3 近代の始まり」と一気に読んで書評も書くかもしれません。
初投稿日:2024年10月06日