2024年4月に当サイトに追加した書評
2024年4月に追加した書評を、各書評ページの見出しとともにご紹介します。
『ゲノムが語る生命像 現代人のための最新・生命科学入門』(本庶佑)
ゲノム工学技術の進歩によって明らかにされてきた生命科学の知見を解説し、進化の観点に立ちつつ生命観を描き出す。
『素粒子論のランドスケープ2』(大栗博司)
さまざまな媒体に掲載された、大栗博司(超弦理論の専門家)の科学解説記事や対談・座談会の記録をまとめたもの。
『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』(坂口志文/塚﨑朝子)
制御性T細胞の発見者である坂口志文が、自身の研究の歩みを綴りながら、その発見の経緯や医療への応用を丹念に描き出す。
書評は以上3冊です。ほかに、免疫の進化に興味のある方におすすめの本、ゲノムに関する知識を一般レベルで深めたい方におすすめの本という、おすすめレビューも書きました。
『ゲノムが語る生命像』は、私たち一般の生命科学に関する知識レベルを引き上げてくれる、読み応えのある本です。ゲノム工学技術を一般向けに詳述しています。上述したゲノムに関する知識を一般レベルで深めたい方におすすめの本として紹介しています。
『素粒子論のランドスケープ2』は、重力や素粒子論、超弦理論にまつわる解説記事を読むことができます。たとえば、著者大栗博司による南部陽一郎の追悼記事などがあります。久しぶりに大栗博司の本を読みましたが、やはり面白いです。人気著者なので、まだ読んだことがない方は、『重力とは何か』を読んでみてはどうでしょうか。
『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』は、免疫学や生命科学の研究に興味がある方におすすめしたい本です。この後、おすすめレビューを書きます。
3冊とも読み応えがあり、充実した読書時間になりました。
初投稿日:2024年05月03日