「こころ」はいかにして生まれるのか
著 者:
櫻井武
出版社:
講談社
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「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた
著 者:
橋本幸士
出版社:
講談社
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免疫の意味論
著 者:
多田富雄
出版社:
青土社
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ブラックホールをのぞいてみたら
著 者:
大須賀健
出版社:
KADOKAWA
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これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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皮膚感覚と人間のこころ
著 者:
傳田光洋
出版社:
新潮社
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元素の起源や星が輝く仕組みに興味がある方におすすめの本

僕らは星のかけら
著 者:
マーカス・チャウン
出版社:
無名舎
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好奇心をそそる、壮大な、しかし難解なテーマを、やさしく解説している。読ませる物語に仕上げている。それが、本書の魅力だ。

著者はこう述べている。「人間の起源が宇宙にあったという驚くべき事実がどのように解明されたか、原子をつくり出した魔法の炉がどのようにして発見されたかという話は、今までに語られたことのない壮大な科学物語の一つである」と。

本書は、星はどのようにして光り輝いているのか、あまたの元素はどのようにして誕生したのか、その探求を謎解き風の構成で語り尽くした一冊だ。

謎解き風の構成は本書の魅力だが、難解な内容を理解するという点では、読むのを大変にしているとも言えるかもしれない。やさしい解説ではあるが、テーマそのものの難解さは当然ある。もし、核反応という言葉を聞いて、その知識に自信がなければ、この本を読むのは大変だと思う。

それでも、この本をおすすめしたい。それは、この本のテーマが壮大で、かつ、物理学のすごさを感じさせる本だから。難しい内容とはいっても、数式で書かれているわけではない。言葉で書かれているのだから、誰でも読み通すことができる。わからないところは気にせず読み進めれば、科学の物語として楽しむことができる。

もちろん、この本は、元素の起源や星が輝く仕組みを一般向けにやさしく解説している本なので、わからないところでは立ち止まり、熟読して、いくつもの知見を得ることもできる。

この本を読む前に、あるいは読んでいる途中で、夜空を見上げてみるといいかもしれない。はるか彼方の、あの星々が何でできていて、どうやって光り輝いているのか、それを明らかにすることのすごさを誰でも感じるのではないだろうか。

はるか昔、星で元素がつくられ、それが私たちの誕生へとつながっている。この本は、そのようなことを伝えている。

内容は書評ページを。

私は単行本を読んでレビューを書いた。文庫版はSBクリエイティブより出版されている。

初投稿日:2017年02月05日最終加筆:2022年12月28日

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