人の行動や思考と〝無意識〟との関係を脳科学に基づいて考えてみたい方におすすめの本
意識は傍観者である
- 著 者:
- デイヴィッド・イーグルマン
- 出版社:
- 早川書房
なぜ、自分があんなことをしたのかわからない。自分の言動を振り返ってみると、誰にでもそのようなことがあるのではないだろうか。つい言っちゃった、とはよく聞く言葉だ。
著者はこんなふうに述べている。「私たちがやること、考えること、そして感じることの大半は、私たちの意識の支配下にはない」と。すなわち、その大半は、〝無意識〟によって決められているという。
上記の一文を注意深く読むと、「考えること」とある。私たちの行動だけでなく、思考さえもが、その大半は「私たちの意識の支配下にはない」と本書は述べているのだ。
一見すると、とんでもない主張に思えるが、著者は、いくつもの事例を積み重ねて、積み重ねて、積み重ねて、〝無意識〟の広大さを、「意識は傍観者である」ことを説いていく。本書の魅力は、いくつもの事例を盛り込んでいるところだ。
内容については、書評ページを(いろいろと書いたので、ぜひ)。最後に、すばらしく読みやすい本であることを強調しておきたい。
私は単行本を読んでレビューを書いている。リンク先は文庫版(文庫版の書名は『あなたの知らない脳』)に変更した。
初投稿日:2016年06月28日最終加筆:2022年12月28日