「こころ」はいかにして生まれるのか
著 者:
櫻井武
出版社:
講談社
No image
「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた
著 者:
橋本幸士
出版社:
講談社
No image
免疫の意味論
著 者:
多田富雄
出版社:
青土社
No image
ブラックホールをのぞいてみたら
著 者:
大須賀健
出版社:
KADOKAWA
No image
これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
No image
皮膚感覚と人間のこころ
著 者:
傳田光洋
出版社:
新潮社
No image

免疫の一般向け入門書としておすすめの本

新しい免疫入門
著 者:
審良静男/黒崎知博
出版社:
講談社
No image

本書の魅力は、「免疫反応の流れがよくわかるように」解説されているところ。

1~4章で、「自然免疫から獲得免疫が始動され、さまざまな免疫細胞が協力して病原体の撃退にあたるストーリーを説明」している。ここまでの約100ページで、免疫反応の流れを大まかに把握できる。

4章までは1つの免疫ストーリーとして説明し、5章で細部に踏み込んで3つのストーリーに分けて紹介するという構成で、5章までで約120ページ。

細部を後にまわして、まず大まかな流れを見渡せるように書かれているので理解しやすい。ただし、1章の「TLR(トル様受容体)」の解説は、著者の研究成果に関するところなので、一般レベルではあるが詳細にも踏み込んでいる。

「理解しやすい」と上述したが、免疫のしくみが複雑で、免疫学の用語がいろいろ出てくるため、この分野の知識に触れたことがなければ、やさしいとは感じないかもしれない。本書は丁寧なわかりやすい解説だが、きっと、ややこしいと思う部分が多々あるに違いない。ただそのややこしさは、免疫のしくみをきちんと伝えようとする本なら、一般向けであっても、どの本を選んでも言えること。

入門書として本書が最適だと思う理由は、繰り返しになるが、100ページ程度で免疫反応の流れを大まかに把握できるから。本文は約200ページ(全11章)と、ページ数が多くないところも入門書的で手に取りやすい。内容については書評ページを。

(追記:2024年5月に「第2版」が出版されている。このレビューは初版を読んで書いたもの。)

初投稿日:2024年03月12日最終加筆:2024年05月18日

おすすめ本

著者案内

レビュー「著者案内:橋本幸士」のメイン画像「著者案内:本庶佑」の画像「著者案内オリヴァー・サックス」の画像「デイヴィッド・J・リンデンの本、どれを読む?」メイン画像「デイヴィッド・イーグルマンの本、どれを読む?」メイン画像「井ノ口馨の本、どれを読む?」メイン画像「櫻井武の本、どれを読む?」メイン画像「多田将の本、どれを読む?」メイン画像「リチャード・ドーキンスの本、どれを読む?」メイン画像「福岡伸一の本、どれを読む?」メイン画像「傳田光洋の本、どれを読む?」メイン画像「マイケル・S.ガザニガの本、どれを読む?」メイン画像「アントニオ・R・ダマシオの本、どれを読む?」メイン画像「池谷裕二の本、どれを読む?」メイン画像「リサ・ランドールの本、どれを読む?」メイン画像「ジョゼフ・ルドゥーの本、どれを読む?」メイン画像「V.S.ラマチャンドランの本、どれを読む?」メイン画像「村山斉の本、どれを読む?」メイン画像「大栗博司の本、どれを読む?」メイン画像

テーマ案内