睡眠のはなしーー快眠のためのヒント
書籍情報
【中公新書】
- 著 者:
- 内山真
- 出版社:
- 中央公論新社
- 出版年:
- 2014年1月
睡眠障害にスポットライトをあて、私たちの生活や健康に役立つような「快眠のためのヒント」となる知見を述べた一冊
「はじめに」によると、著者は「さまざまな睡眠障害のメカニズムや治療についての臨床研究」を行うと同時に、睡眠障害専門外来で「多くの睡眠障害の診療を経験し」てきた。そして、「心の病を持つ人たち、多様な睡眠障害に悩む人たちの役に立てるよう、日夜診療を続けている」という。
上述の著者紹介は、著者の言葉を部分的に引用し、勤務先名を省略してのご紹介なのだが、ここで私がお伝えしたかったのは、著者が「睡眠障害の診療」に深く携わっているということ。そして本書の特色は、この著者の経歴が示すように、睡眠障害の観点から睡眠をとりあげているところにある。
内容をざっとあげると、レム睡眠行動障害、概日リズム睡眠障害、交代勤務性睡眠障害、不眠症、睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)、「睡眠薬とのつきあい方」、「睡眠とうつ病」、などがある。
もちろん、睡眠障害以外の話題もある。たとえば、眠りと記憶の関係や、夢についても解説している。
本書は、睡眠と脳や身体の関係、体内時計などを解説して、睡眠障害にスポットライトをあて、私たちの生活や健康に役立つような「快眠のためのヒント」となる知見を述べた一冊。
ひとこと
難しすぎない、簡単すぎないバランスがよい解説だと感じた。
初投稿日:2015年01月17日