2023年8月に当サイトに追加した書評
2023年8月に追加した書評を、それぞれの書評ページの見出しとともにお知らせします。
『脳はすこぶる快楽主義』(池谷裕二)
「週刊朝日」の連載エッセイ「パテカトルの万脳薬」をまとめたもの(第三弾)。学術論文をネタに気楽な読みものに仕立て上げる。
『幻覚の脳科学ーー見てしまう人びと』(オリヴァー・サックス)
さまざまな幻覚の事例によって、知覚の奥深さが浮かび上がる。
『ウイルス、パンデミック、そして免疫』(アラップ・K・チャクラボルティー/アンドレイ・S・ショウ)
感染症にどのように立ち向かってきたのか、古代から現代までの歩みを描く。
8月もオリヴァー・サックスの本を一冊読みました。知覚の不可思議さを知るという視点で読むと、幻覚は多くの人にとって興味深い読書テーマになると思います。
『脳はすこぶる快楽主義』は、人に話したくなるような話題から哲学的な話題まで、さまざまなテーマで綴られているエッセイ集です。著者の池谷裕二は、脳研究者であり、脳関連の本(ポピュラーサイエンス)における人気著者の一人です。
『ウイルス、パンデミック、そして免疫』は、古代から現代まで、感染症に対する人類の取り組みを見渡せるところが魅力です。抗ウイルス療法やワクチンの仕組みについての知見などが得られます。
ほかに、ミラーニューロンを一般レベルで詳しく知りたい方におすすめの本というレビューを書きました。ミラーニューロンという言葉をはじめて聞いた方は、ミラーニューロンを知るというレビューをぜひ読んでみてください。ミラーニューロンの興味深い点をまとめています。
9月も引き続き、オリヴァー・サックスの本を読んでいく予定です。
初投稿日:2023年09月07日