「こころ」はいかにして生まれるのか
著 者:
櫻井武
出版社:
講談社
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「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた
著 者:
橋本幸士
出版社:
講談社
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免疫の意味論
著 者:
多田富雄
出版社:
青土社
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ブラックホールをのぞいてみたら
著 者:
大須賀健
出版社:
KADOKAWA
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これが物理学だ!
著 者:
ウォルター・ルーウィン
出版社:
文藝春秋
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皮膚感覚と人間のこころ
著 者:
傳田光洋
出版社:
新潮社
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ブラックホールのまわりで生じる現象について〝一般レベルで学びたい〟方におすすめの本

ブラックホールは怖くない?
著 者:
福江純
出版社:
恒星社厚生閣
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『ブラックホールは怖くない?』(基礎編)と『ブラックホールを飼いならす!』(応用編)がある。

『ブラックホールを飼いならす!』の「はじめに」ではこう述べられている。「ブラックホールについて学ぼうと思っても、オハナシだけの啓蒙書と数式だらけの専門書の両極端にわかれていて、帯に短し襷に長し、というのが現状である」

ブラックホールをテーマにした一般書では、ブラックホール研究史に残る有名なエピソードを紹介しながら、ブラックホールについて解説するパターンが多い。おもしろいエピソードがたくさんあるからだ。しかし本書は、そういうタイプの本ではない。科学史的な話題には触れず、ブラックホールにまつわる物理をどんどん解説していく。

物理や数学が得意な中高生なら、本書をブラックホールの入門書とするのもよいかもしれない。「数式コーナー」もあるので、そのあたりもよい勉強になるかもしれない(?)。(私は数式コーナーを読み飛ばしている)

数式コーナーはコラム的にあり、本文は言葉による解説なので、数式のある本が苦手な人でも学べるようになっている。私は、「数式コーナー」を読み飛ばしたが、とても充実した読書時間を過ごすことができた。読み終えたとき、〝何年かあとで、もう一度この本に戻ってこよう〟と思った。読み終えた時に、そんなふうに思わせてくれる本は、私にとって良書だ。

その本を読んでおもしろかったとか、有意義な読書時間だったとか、そういうことは、本の内容だけでなく、自分がその本を読んだタイミングとも大いに関係してくる。それは当然のことで、やさしい入門書を求めている時期と、そうした入門書を読んでもう少し詳しく知りたいと思っている時期とでは、おもしろいと感じる本は変わってくる。

高校時代に物理や数学が得意だった人は本書を入門書としてもよいと思うが、苦手だった人(それは私のことだ)は、ブラックホールをテーマにしたおもしろい読み物やさしい解説書を数冊読んでからこの本を手にするとよいのではないだろうか。もちろん人それぞれなので、入門書にしないほうがいいと言うつもりはない。ただ、読むタイミングによっては、〝文系におすすめする本?〟と思う人もいるかもしれない。

でも、文系にもおすすめできる本だ。ブラックホールという読書テーマをとてもおもしろいと思っていて、あるいは宇宙に興味があって、あれこれと関連本を読んでいて、もっといろいろ知りたいと思っている時に本書を読んだら、〝良書だ〟ときっと思うはず。難しいことを丁寧に解説している本であり、読者に本気で教えようとしていることが伝わってくる本だから。

具体的な内容については、書評ページを。

初投稿日:2019年02月04日

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