科学本の言葉–30–(佐藤文隆の言葉)
「クリエイトというと芸術の専売特許みたいだけれど、ぼくは科学も同じだと思う。ただし、それが上手か下手かをチェックするのは、人間ではなく自然だがね」――佐藤文隆
佐藤文隆/艸場よしみ(著)
上記の言葉が記されているのは、『「科学にすがるな!」 宇宙と死をめぐる特別授業』。この本のメインテーマは「死生観」。科学者の視点で「死」を語ってほしいという艸場よしみに、佐藤文隆は「第三の実在」などの言葉を用いて、「公共」という観点から(人間とは社会的動物であるという観点からとも言える)、「いかに生きるか」を語る。
最終章(第7章)の章題は、「学ぶ意味、生きる意味」。ここで、「物理学とは何ですか」と艸場よしみは尋ねた。その話のなかで、上記の言葉が登場する。
【単行本】
「科学にすがるな!」
- 著 者:
- 佐藤文隆/艸場よしみ
- 出版社:
- 岩波書店
初投稿日:2017年06月30日最終加筆:2017年09月20日